PROFILE

◆1961年6月4日生まれ ◆血液型 A型 ◆趣味 山登り、写真、スポーツ観戦

学歴

鯖江市立神明小学校卒業(1973.3)
鯖江市立中央中学校卒業(1976.3)
福井県立武生高校卒業(1979.3)
国立群馬大学工学部卒業(1983.3

経歴

株式会社 松浦機械製作所(1983.31992.6
リーガルシューズ福井店 店長(1991.71996.7
衣料品店GOODWILL(自営)(1996.92009.9
家業の飲食店スイセンを継承(2012.9~)
鯖江市市議会議員(2019〜)

その他

福井県体操協会副会長
福井県社会人バスケットボール連盟 広報委員
鯖江北コミュニティースポーツクラブ副会長
福井県立盲学校PTA会長

鯖江市の課題

ISSUES

 

福祉

全国的にも障がい者や高齢者に対する福祉政策や子育て支援には課題も多く、その多くは国の施策を地方で実施するということが中心であり、鯖江市にとって十分な状況ではありません。鯖江市のコンパクトな環境や立地、そして人口減少の少ない状況などを活かして鯖江独自の鯖江らしい施策、小さな取り組みから少しでもより良い鯖江市をつくっていかなければなりません。
 

教育

教育行政は未来を築く根幹であると考えています。先ずは、生徒と先生、親と子どもの信頼関係を築くことが大切です。子どもの人権について理解を深め、のびのびと学べる環境を整えるためには『子どもの権利条約』の制定が必要であると考えます。また、家庭環境など による教育格差やヤングケアラーなどのなかなか表に現れない問題は地域で担っていかなければならない課題です。
 

防災

近年の自然災害は想定外の大規模な災害となり本当に脅威です。大規模な災害に襲われる可能性を想定した防災意識の醸成、『自助』『共助』『公助』の理解と地域での防災組織をつくる必要性があります。そのうえで地域住民が安心して避難できる適切な防災施設の整備や、災害時における迅速で正確な情報伝達のシステム構築が課題です。
 

産業

私たちの鯖江市は『めがねのまちさばえ』として日本全国に知られる街です。基幹産業のメガネ産業を守り育てることと同時に、市民の皆さんが ‘‘めがねのまち '’だと実感できる環境づくりへの取り組みが足りていません。また、新たな企業誘致が必要ですが、それに対する準備が全くなされていないことも大きな問題です。

これらの課題への取り組みは決っしてたやすいものではありません。アイデアと時間と予算が必要です。さらに市民の皆さまのご理解と協力が不可欠であろうと思って思っています。ご理解いただけると幸いです。

活動報告

REPORT

 

私の議員活動の軸足は「福祉・教育」であります。福祉教育政策のほとんどは国で決まった施策を各自治体が実行するというものですが、そこに鯖江市の色を、鯖江市独自の何かを付け加えられないか、もう少し市民の皆さまに寄り添えないかと考えております。そのような思いの中での鯖江市議会本会議での一般質問の一部をここにご紹介させていただきます。

 
障がい者促進法により一定規模以上の民間企業は2.2%の障がい者雇用率を満たさなければいけないが鯖江市内の民間企業ではどのような状態か。
 
障がい者雇用促進法対象の45.5人以上の従業員を雇用している鯖江市内の企業の数は67社、そのうち法定雇用率を達成しているのは37社、割合にしまして約55.2%、実雇用率は2.07%。市内企業へのさらなる啓発、採用促進が必要と認識している。
 
鯖江市では鯖江市職員の障がい者雇用について、現在の雇用状況と今後の雇用方針はどのようになっていますか。
 
本年6月1日時点での雇用状況は雇用数10.5人、実雇用率1.56%です。地方公共団体の法定雇用率は2.5%ですので鯖江市が雇用すべき障がい者数は16人となり5.5人不足している。障がい者の自立、社会参加への意欲を喚起し、安心して長時間働ける場として総務課内にサポートオフィスを設置し、令和2年1月から障がい者を4人雇用する予定です。本年2月に課長級職員を対象に障害特性に応じた配慮事項を学ぶための障がい者雇用研究会を開催し、障がい者に対する配慮を欠くことのないよう認識を深めました。
 
眼鏡産業活性化についてどのような支援を行い、その結果はどのようになっているか。
 
障がい者の方の経済的、精神的自立につながり、生きがいや活躍の場が生まれてくることも期待できます。職場の同僚、さらには市民の障がい者への理解が深まることになる。
 

障がい者を持った人は何ができて、何ができないか、どう手を差し伸べるのがよいのか、どう声をかけるのがよいのか、感じてわかる。障がい者が理解されるということが、障がい者にとって最大の安心要素です。家族のいる家庭以外に安心できる場所があることが大切です。障がい者が安心できる共生社会をつくり上げる鯖江市になってほしいと期待しています。
 

 

早稲田保育所の活用について

 
早稲田保育所の利用について、新子育て支援センターとして活用し、より多くの親子が気軽に集えるように全天候型の遊技場を整備し、発達の気がかりなお子さんにも対応できる児童発達支援センターの機能も設けるとありますがどのように整備する計画か。
 
お子さんの遊戯室や、お母さん同士の交流の場など確保し、気兼ねなく授乳ができる専用の部屋もあわせて整備する。子育てに関係する方々の拠点施設として整備をする。
 

眼鏡産業活性化について

 
眼鏡産業活性化についてどのような支援を行い、その結果はどのようになっているか。
 
ブランド力向上を目的としたセミナーや勉強会を開催して、市内企業のデザイン力、マーケティング力の強化と産地全体のブランド化を促す取り組みをしている。新技術開発、販路開拓等を対象に補助金などで側面支援もしている。結果、売上を伸ばす事例も複数出てきている。また、眼鏡会館には昨年度 19万人を超える来館を得るまでに成長している。
 

 

 

公共施設のトイレについて

 
福祉の観点から、男女トイレ、そして多機能トイレというものの整備が必要だが、その統一的な指針は?
 
障がいの有無や年齢、性別等にかかわらず、誰もが衛生的に使いやすいということを念頭に置いたユニバーサルデザイン化の推進方針を追加し、公共施設等のバリアフリー化の推進とともに、公共施設への車椅子対応トイレやオストメイト対応トイレの設置を推進していく。
 

新しいバリアフリーや多機能トイレの必要性、重要性の点を考慮いただいてトイレ改修を急いでいただきたい。

 
鯖江市の公営住宅では、住宅確保要配慮者に対しても所得基準や連滞保証人が必要だが、今後それらの条件に対してもっと柔軟に対応できないか?
 
確保が困難な連帯保証人や、それを補う債務保証会社については他市町の状況を十分踏まえながら導入の可否について、慎重に対応する。
 

コロナ禍の中で、生活支援が必要になる生活困窮者はますます増えてくることも考えられる。鯖江市や丹南地区での居住支援協議会の設立を強く要望する。

 

 

障がい者雇用について

 
鯖江市役所内での障がい者雇用の状況はどうか?
 
 
国の基準は満たしている。仕事の内容や職場環境については、総務課内に設置したサポートオフィスが機能し雇用者は満足しているとアンケート結果により認識している。
 

公共施設のLED化について

 
鯖江市内の公共施設のLED化はどの程度進んでいるか?
 
 
LED化による地球温暖化防止の視点を考慮して施設の改修や更新時期を見極めて、LED化を併せて進める。
 

 

点字ブロックについて

 
視覚障害者(全盲の方は 3割ほどで残りの方は弱視 )が利用する点字ブロックが床と同系色で認識しにくい、点字ブロックの上に足マットが敷かれているなど点字ブロックについて理解されていない。設置や運用の指針はどうなっているか。
 
視覚障害の方の利便性を向上できるよう整備運用していく。
 

デザイン優先にならない明確な基準と運用指針を持っていただきたい。
 

黄色い点字ブロックの先の点字ブロックが床と同系色で分かりづらかったり点字ブロックの上に足マットが置かれている。


 

手話言語条例制定後について

 
手話言語条例制定はゴールではない。聴覚障がい者は意思の疎通にまだまだ不安を感じているが、今後の取り組みは?
 
定例記者会見に手話通訳者をつけることは聴覚障がい者の方に評価頂いている。手話通訳者がいることにより手話への理解を促進している。また、手話が言語であることの理解を深めるよう学校や地域団体に手話の出前講座を開催している。
 

手話言語条例を契機に、あらゆる障がいのある人の社会参加を実現できるように取り組むことを強く願う。

 

映画「おしょりん」について

 
「めがねのまちさばえ」としてどのような支援をするのか?
 
 
眼鏡協会の製作支援に対する予算支援や製作スタッフに対する側面支援を行っている。また映画に登場する本市ゆかりの人 --事にスポットを当てた情報発信により市民の映画への興味を促し、県内外には眼鏡産地のイメージアップやめがねのまち鯖江をアピールする。

 

神明苑について

 
神明苑閉苑反対の署名については、どのように受け止めているか。
 
厳粛に受け止めている。公共施設全体の計画をしっかりと説明しご理解を賜りながら、施設の様々な在り方について方向性を早めに示してまいりたい。
 

神明苑や他の施設について長期のビジョンをしっかりと伝えて市民の方々と寄り添い、対話をしながら取り組んでいただきたい。その点について強く要望する。
 

ブランド戦略について

 
シティプロモーションの新たなブランド戦略の一つとして、「体操のまち鯖江」を取り入れたらどうか。
 
1995年の世界体操鯖江大会は、今でも体操関係者に語り継がれる大会であり、体操のまち鯖江につきましては、既にシティプロモーションとしては、大きな成果が出ている。今後は子どもたちや若者が世界に挑戦できるまちとして、選ばれるまちになるよう取り組んでいきたい。

 
8月の豪雨時に指定避難所に避難して来た市民の方々に対して避難所の対応は万全だったか。
 
避難所でのプライバシーに関する配慮や体調が優れない方に対する配慮が足りなかったなどの報告があり想定通りの対応とはいかなかった、避難所の業務内容等を今一度見直し周知徹底を図る。
 

実際に避難をしてきた方々からの意見や感想もより大切である。今後の避難所運営に生かしてほしい。
 

 

点字ブロックについて

 
令和 39月の一般質問で市内の公共施設における点字ブロックについて、床の色と同系色であったり、点字ブロック上にマットが置いてあるこ等の問題点を指摘したが、その後どのように対処したのか?
 
点字ブロック上のマット等については、状況を確認するとともに速やかな改善を指導した。今年度は鯖江市公共施設等総合管理計画の計画初年度となっており、回収予定の事業の実施計画において、点字ブロックの整備を反映させている。合わせて点字ブロックの利用に支障がないよう定期的に確認しながら、施設のユニバーサルデザイン化に務めていきたい。
 

 

サンドームでのコンサート開催時のもてなしについて

 
ボランティア団体の鯖江おせっ会の方々が、コンサートのたびに鯖江駅周辺にあふれるお客様方のために道案内や手荷物のお預かり、写真撮影のお手伝いなど、でき得る限りのおもてなしをしている。SNSで鯖江おせっ会さんたちの活動に感謝や感動の言葉が投稿されている。このことについて鯖江市の立場とお考えは?
 
本当に感謝の言葉しかない。鯖江駅とサンドームを結ぶ動線に設置するLEDライトの購入費の支援や、除雪機の貸し出しなど、鯖江おせっ会が活動しやすい環境づくりに対し、市は側面的に支援をしている。今後も鯖江を訪れる皆様がまた鯖江に来たいというふうに思っていただける、そういう環境をおせっ会の方と一緒につくっていきたい。

交渉と努力により、地域環境を改善できるケースがあります!
まずは、みなさまのお声をお聞かせください!

 
一般質問は、鯖江市の決定や施策に関する疑問や懸念を提起し施策に対する責任を追及する重要な手段であり、市民の意見が反映される機会を提供しています。
しかしながら、指摘し意見してもそのことが改善されるには時間が掛かるのが実情です。そんな中で点字ブロックについては、ようやく歩道改修工事において同系色の点字ブロックから黄色い点字ブロックへと変更になってきました。大変うれしく感じています。また、日頃から健康福祉部で障がいを持った子どもたちの放課後デイサービス施設がないという問題の情報共有をしていたところ、障がい者の放課後デイサービスや障がい者のショートステイのサービスを提供する民間の地域支援施設が先日誕生しました。大変感激しています。
福祉や教育の分野についてはまだまだ時間をかけて取り組んでいかなければならないと考えています。